秋田県への移住は年々増えており、3年連続で移住者が増えるほどの人気の移住先です。
人気の背景として、充実した移住制度が挙げられます。移住推進地域として、様々な補助制度が用意されています。上手く活用することで、移住がしやすくなるでしょう。
今回は、補助金を活用した秋田県への移住情報をご紹介します。秋田県への移住を検討している方はぜひ参考にしてください。
補助金を活用した秋田県への移住支援制度
秋田県移住支援金制度
東京圏から秋田県へ移住する方を対象とした手厚い支援制度があります。
秋田県移住支援金制度では、世帯で移住する際には100万円が支給されます。また、市町村によりますが、18歳未満の子供一人あたり追加で100万円が加算されます。家族が多い方にとって活用しやすい制度といえます。
世帯移住 | 100万円 |
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単身移住 | 60万円 |
移住先の地域で就業したい方は、秋田県が運営する「秋田移住支援金マッチングサイト」で求人の検索ができます。
他にも東京の企業で働きながら移住先でテレワークする働き方も対象となっています。フルリモート勤務を活用して、好きな地域で働きたい方の需要は高く人気の制度といえます。
また、移住に伴い起業をしたい方は「移住支援金制度」に加えて各種創業支援補助金も利用できるのもポイントです。新天地で新たな仕事や生活を始めたい方に優しい制度が整っています。
秋田市創業支援補助金
秋田市内で起業する方を対象とした補助金制度があります。
Aターン・若者・学生など区分によって助成される金額や条件が異なります。限度額75万円や助成率が100%の区分もあります。
募集期間は、令和6年4月1日から令和6年12月20日までですが、早期に締め切りとなることがあります。その際は、来年度以降に申し込むようにしましょう。
起業支援事業費補助金
秋田県には2種類の起業支援事業費補助金があります。
秋田県の地域課題を解決する事業を応援する「地域課題解決枠」と40歳未満の起業を応援する「若者起業家応援枠」に分かれています。
地域課題解決枠は、補助金額の上限が高く、対象経費の2分の1以内で最大200万円までが対象となります。さらに、社会的事業性が高いと判断されると400万円まで引きあがります。地域独自の補助金としては高い補助金額といえます。
若者起業家応援枠は、対象経費の2分の1以内で最大100万円までが助成されます。様々な事業が対象となるため、利用しやすいでしょう。
なお、募集期間は令和6年4月1日から令和6年6月7日までとなっています。
補助金が活用できる秋田県の人気地域
藤里町(ふじさとまち)

秋田県の北部にある藤里町は白神山地のさととしても有名です。白神の森と水が生み出す名産品は観光客に人気の品。雄大な山の麓でのんびりと過ごす時間は格別です。
お試し移住体験促進事業
町の移住相談登録をし移住体験をした県外の人に対して、その交通費の2/3(上限3万円)が助成されます。
家財道具等処分支援事業
空き家バンクに登録されている物件を契約した際には、残存している家財道具等の処分運搬にかかる費用の1/2(上限10万円)助成されます。
引っ越し支援事業
県外から引越してくる世帯について、3年以上居住する場合はその引越代金が上限5万円が助成されます。
住宅新築・空き家改修事業
40歳未満の家族がいる移住世帯について、住宅を新築もしくは空き家バンクに登録されている家屋を改修する際にその費用が助成されます。上限額は新築は150万円、改修は100万円で中学生以下の子供がいる場合は一人につき10万円増額されます。
普通自動車免許取得等支援事業
1年以内に町内に移住してきた人が運転免許を取得する際にその費用の1/2(免許取得は15万円、ペーパードライバー講習は3万円が上限)が助成されます。
藤里町定住化促進住宅
町の所有する住宅をUIターン者向けに貸しだししており、子育て世代であれば子供一人につき5000円が援助されます。
湯沢市(ゆざわし)

秋田県南部の県境にある湯沢市はかつて城下町として栄えた町です。温泉や酒蔵、伝統工芸品など見どころも盛りだくさんです。
地方就職学生支援事業補助金
東京圏内の大学に在籍する学生が秋田県内に就職し湯沢市に移住する場合に、就職活動にかかった費用が最大17,220円助成されます。
湯沢市奨学金返還助成制度
若者の定住を促進させるために湯沢市内に居住している人に対し、就学時に受けた奨学金の返還額が最大67,000円助成されます。個人だけでなく代理返還を行う企業も対象です。
湯沢市空き家改修事業補助金
市外からの移住者が空き家バンクに登録された空き家に定住しようとする時その改修に関わる費用方が助成されます。売買の場合は上限100万円(中学生以下の子供のいる世帯は120万円)、賃貸の場合は最大50万円(中学生以下の子どもがいる世帯は60万円)です。
由利本荘市(ゆりほんじょうし)

霊峰・鳥海山の麓に位置し、名所の滝や湿原などもある秋田県南西部に位置する由利本荘市。古来から続く手法で作られる「本荘ごてんまり」と呼ばれる手毬は目を惹く美しさです。また、鳥海山のふもとを走る由利高原鉄道に乗ればありのままの自然を体験することができます。
由利本荘市へ移住希望エントリーをすると、様々な移住サポートを受けることができます。
定住促進奨励金
由利本荘市に住所を定めた事がない方がいる世帯での移住など、一定の要件を満たした方に30万円の定住促進奨励金を交付します。
移住支援金
由利本荘市に移住される直前の10年間のうち通算5年以上、東京23区に在住又は通勤された方を対象で一定の要件を満たした方に、最大100万円(18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合は加算あり)の移住支援金を交付します。
移住就業体験等交通費支援事業補助金
由利本荘市が主催するお試し移住体験や就業体験(インターンシップ含む)に参加された方、または市職業紹介所からの紹介で企業の採用面接等を受けた方に、交通費の一部を補助します。補助額は出発地(現住所)によって変動(定額1~3万円)。移住就業体験に世帯で参加された場合、世帯員1名分について定額の半分額を加算。
横手市(よこてし)

横手市は、秋田県の魅力が詰まった県内でも屈指の人気移住先です。
秋田県と言えば、冬の寒さやのどかな町並み、そして温かい人々の印象があると思います。横手市は、まさに秋田県の典型的な魅力を感じることができる地域です。
食文化では、全国的に有名なB級グルメ「横手焼きそば」をはじめ、地元で育ったお米や野菜も人気があります。
さらに、移住を検討している方が気になるお仕事についても手厚いサポートがあります。横手市の企業に特化した求人情報サイト「横手JOBナビ」があります。市町村の中では珍しく、WEB上で実際の求人を確認できます。
起業ではなく就職したい方にとっても移住を検討しやすくなるでしょう。
移住を検討している方は、まず実際に横手市に住める「横手暮らし体験事業」を利用してみましょう。横手市が対象施設の使用料の一部を負担するためお得に利用できます。
なお、2025年1月6日時点にて、令和6年度の受付は終了しています。来年度以降の開催がないか公式サイトを定期的にチェックしておきましょう。
美郷町(みさとちょう)

美郷町は、美しい故郷を意味する原風景が広がるのどかな町です。
毎年行われる「美郷町ラベンダーまつり」では県外の人を含め多くの方でにぎわっています。6月頃がラベンダーまつりの開催時期です。移住前には観光で訪れておくのがおすすめです。
秋田県移住支援金制度を利用することもでき、さらに町独自の定住促進制度もあります。
- 美郷暮らし促進奨励金
- 空き家バンク成約奨励金
- 結婚新生活支援事業助成金
特に、移住前の方向けのコンテンツが充実しており「移住・就業フェア」や「オンラインツアー」も開催されています。
移住が気になる方は、町役場の定住移住促進ページをチェックしておきましょう。
三種町(みたねちょう)

三種町は、日本海と山に囲まれた自然豊かな町です。夏は比較的過ごしやすく、冬には降雪があり厳しい寒さが特徴です。
子育て支援を始めとした支援事業が整っており、移住先としても注目を集めています。
- 移住支援金
- 結婚新生活支援事業補助金
- 若者活動支援事業補助金
秋田市を始めとした近隣の市町村にアクセスしやすいため、ベッドタウンとして人気があります。移住支援制度を活用して、秋田で新しい暮らしを始めたい方におすすめの地域です。
まずは、三種町に観光で訪れてみてはいかがでしょうか。
羽後町(うごまち)

羽後町は「緑と踊りと雪の町」をキャッチフレーズに掲げる秋田県の中でも人気移住先です。
羽後町では、季節によって異なる顔を見せる山や河川などの大自然を感じることができます。
また、全国的に有名な盆踊りがあります。冬になると雪が積もりスキーを楽しめます。町内にある「五輪坂スキー場」では毎年多くの人でにぎわっています。
羽後町の人口は約1万3千人であり活気のある町です。最近は、移住の推進に力を入れており東京都からの移住者が増えています。移住や定住に関するフェアが定期的に開催されているため気になる方はチェックしておきましょう。
羽後町には独自の移住制度や補助制度があります。代表的なものをご紹介します。他にも様々な補助制度があるため町役場のホームページを確認しましょう。
県外転入者住宅取得奨励金
移住した方を対象に、住宅の新築や購入額における取得費用が助成されます(取得費用の2分の1かつ上限100万円)。